てぃーだブログ › 天使たちとの対話     ギッタ・マラスと3人の友人の物語
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CHhom ホメオパシー 講演会
ギッタ・マラスと3人の友人たちの、第二次世界大戦の最中に体験した物語です。 ギッタのみが生き残り、この体験を世の中へ公開する事が出来ました。 今まで私の書いてきたものは、こちらに「日々の糧」 http://angelos.ti-da.net/ に移動いたしました。

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2016年04月14日

第二部 ブダペストでの対話

“あなた方は神によっており、
神はあなた方によっています”


ナチスの軍隊がハンガリーを侵略した直後から、ユダヤ人迫害が始まりました。
地方に住んでいるユダヤ人たちが、最初に強制収容所に送られることになりましたが、
私達も地方に住んでいました。
首都ブダペストではまだユダヤ人の逮捕は始まっていませんでしたが、
首都に通じる道はすべてナチスによる厳しい検問下にあり、ユダヤ人が都市に逃れるのを阻止しようとしていました。

そうした状況にもかかわらず、ハンナとヨゼフは危険な地方区域からブダペストへ逃れる決心をしました。
誰も住んでいないハンナの両親のアパートで、今後の成り行きを見届けるつもりでした。
私も彼らと一緒に行くことを望み、ある晩遅く、私達はブダリゲットを出発し、ブダペストの西部に広がる暗い森をぬって、見張りのいない隘路(あいろ)を行きました。

私が先頭を歩き、ハンナとヨゼフが少し後に続きました。
こうしてついに、私達は大きな市電駅のヒュヴォシュヴェルジにたどり着き、私達は人目につかずに町の
雑踏に紛れることができました。   


2016年04月12日

40  対話・リリへのメッセージ  内なる光には境界がなく、近いも遠いもない

1944年3月24日 金曜日

40. 対話、リリへのメッセージ


(ナチスのハンガリー占領の結果、即座にすべての交通手段が止まってしまい、リリがブダペストから私達の村に来る手段がなくなってしまいました。)


― ‘助ける者’の天使がここにいます。
今あなた方が聞いたのはコーラス隊の歌でした。

離れていながら、なおここにいる者に、
私は今、語りかけています。
暗闇は彼女を遠ざけておくことはできません。
暗闇は、まだ新しい光を通していない物質の影にすぎません。
物質に阻止されると
光でさえも物質の法則に従わなければなりません。
しかし新しい光は、あらゆるものを貫き通します。
境界もなく
‘近い’も‘遠い’もないので、
私の奉仕者はここに来ることができます。

神はあらゆるものの中心です。
光が神から来るとき、
‘助ける者’の手は育ち、
すべてを抱擁し、自由に行動します。
私の幼き奉仕者はどこにでもいることができ、
どこででも「行動する」ことができます。

沈黙


― ‘最も高き助け手’の力があなたと共にあります。
私もあなたに仕えます。
私、あなた、彼、私達は3人です。
しかし、敷居の向こうでは・・・一つです。
そしてそれが恩寵です。


(私は、イエスに向けた天使たちの歌と、次の機会にリリに渡
す短いメッセージを書き留めました。実際、私はこの対話の
間、リリがいることを「感じていました」。しかし今になって
ようやく、なぜそれが可能だったのかわかりました。外なる光
は時間と空間の限定を受け、物質は太陽の光の中で影を落と
し、遠くにある星々は光年によって量ることができます。それ
と対照的に、内なる光はあらゆる所を貫き、時間もなく、空間
もなく、量ることもできません。もしリリが内なる光に満たさ
れているなら、彼女はどこにでも存在することができ、彼女の
行動一つひとつはすべてを超越した行動となるのです。)   


2016年04月07日

40  対話・コーラス隊の歌  彼は火をもって洗礼を施す、水を手放しなさい

1944年3月24日 金曜日

40.対話、コーラス隊の歌

(ハンガリー全体が深いショックを受けていました。一夜の作戦で、ハンガリーがドイツ軍に占領されました。)



― 「七」の天は、あなた方の足が乗っている下なる地と同様に近くに
あります。
そこで「彼」は王です。
「彼」は2度と、地上に戻られることはありません。
眩(まぶ)しい光が唯一の実相(リアリティー)です。
王にして永遠の存在であるその方は、
炎を神にまで届かせる白い火に身を包んでいます。
あなた方は「彼」の奉仕者です。「彼」に仕えなさい。
人間の目には明るすぎてそのお姿が見えない、
栄光に満ちた光の存在であるそのお方に。
永遠に驚嘆すべき、信の唯一の源である、そのお方に!
あなた方はすべて、彼の血です。

あなた方は、イエスです。
あなた方は彼の場所にいます。
あなた方は行動し、生き、成就します。
そして彼が源、道、真理です。
彼は命です。



暗闇と恐れは、光がやってくることができれば消え去ります。
私達が与える光は、二重に和らげられます。
その光はあまりにも強く、私達が翼でフィルターにかけなければ
世界は燃え上がってしまいます。
あなた方自身を高めなさい。その光を再度、
フィルターにかけなさい!
こうするしか、光はやってくることができません。

火が地に下ります。

天があなた方の中で燃えるなら、
すべての古きものが燃え尽きるでしょう。
ご覧なさい。古きものの中では、彼は行動することができません。
古きものは燃え尽きるのですから。
あなた方の中にある古きものが燃え尽きたときにだけ、
あなた方は天の火を見るでしょう。
それまでは、あなた方が天の火で燃やされます。

地の火は地からのみやって来て、
地に属するものだけを食い尽します。
天に属するものは食い尽くされません。
それは火そのものだからです。
ただ彼のような高位の方だけがこの火に耐え、
この火をもたらします。
尊厳あるものになりなさい!彼に仕えなさい!
そうしてのみ、火はもたらされます。
あなた方が下にもたらす光は素晴らしいものです。
その光は変化を必要としているところだけで燃えます。

器には、もはや水はなく、ただ燃え上がる火のみがあります。
すべてに優る彼は、火をもって洗礼を施すからです。
水を手放しなさい!

すべての苦しみの名前は深淵です。
火で満たされなさい!時は近い。


器にひびが入っていれば
火は流れ出てしまい、破滅です。

火はあなた方を通して、
あなた方だけを通して、もたらされます。
しかし、あなた方が行動しなければ火はもたらされません。
行動しなさい!

行動するという方法でのみ、
地は天の火を受け取ることができます。


(外では嵐が唸りをあげていました。)



― 風が渦をまき、唸り声をあげています。
吹雪が猛(たけ)り狂っていますが、
既に弱まりつつあります。
温かさと芽吹きと光が間近にあるからです。
私を信じなさい。彼はやって来ます。
彼は光です。


(私達の天使だけでなく、ずっと大きなフォースが話している
のを、私達は感じました。この対話は、これまでに経験したこ
とのない強烈さを持っていました。)   



2016年04月05日

39  ヨゼフとの対話  天の使者よ、地に在って天をつなげ

1944年3月17日 金曜日

39. ヨゼフとの最後の個人的対話




― 下なる地は、ここ上なる沈黙とちょうど同じくらい
近くにあります。
それらは一つです。
地、緑の大地は、あなたの天です。

地においてのみ、行動が成し遂げられます。
地は空虚ですが、
神の手がそれを満たします。
‘新しい人間’という名前の手が。
新しい人間は‘建てる者’。
新しい人間は‘助ける者’。
新しい人間は‘輝く者’。
新しい人間は‘秤(measure)をもって行動する者’。

あなたの名前は‘天の使者’です。
決してこのことを忘れてはいけません。
あなたの場所はここ地上にあるのですから。


そうであってこそ、天と地はつなげられます。

古代の渦は、
神の家を建てるために使ったすべての石を飲み込みますが、

あなたはここ地上で、天のための新しい壁を作りなさい!

石の壁ではなく、法の壁を。

リズムと歌の壁を。

天の使者よ、神があなたと共におられます!   


2016年04月01日

39  リリとの最後の個人的対話  自らの仕事をするときにだけ真の行動となる

1944年3月17日 金曜日

39.リリとの最後の個人的対話



―あなたのしるしである三角形の3つのものを見なさい。
これがどの様に4つめのものにつながるのでしょう。
右手を見せて

― フォース。
左手を見せて


― 物質。
ハートを指しながら


― ‘行動する者’



フォース物質フォース物質


行動

物質はなすべき仕事であり、フォースはその手段であり、
「行動する者」は神です。
4つめのものは何でしょう。行動です。

このようにして、新しい建物が完成します。

あなたの欠乏は満たされ、あなたの過去は溶け去ります。
古きは消滅し、天が開きます。
踊りなさい!天と地をつなぐのがあなたの行動です。

こうしてあなたが行うあらゆる動きは
天の踊りとなります。
私もまた、踊り手です。私は神のために踊ります。

(天使の踊りは、リズムによる創造だと感じました。)

― 私と神のために踊りなさい!
あなた方の手は自由で、足は声をあげて笑います。
私はあなた方と一体です。私達の唇は同じ歌を歌います。

すべての歌が神のために歌われます。

(リリに)すべての踊りは神のために踊られます。
(私に) すべての光線は神へ向かって飛ぶ鳥です。
(ヨゼフに) 新しい家のすべての壁が神によって立っています。

今、あなた方の4つの声が奏でる一つの歌が、
神へと昇っていきます。


私達が、「四」の段階に到達できることが、私にはこれまで
以上に明確になってきました。「四」の段階では、私達が自
らの仕事をするときにだけ、私達の一つひとつの行動が真の
行動となります  

2014年05月30日

39   対話 ‘量る者’ 光、それが唯一の実相(リアリティー)

1944年3月17日 金曜日

39. 対話、‘量る者’



― ‘量る者’によって何が量られるのでしょう。
空間です。
あなた方の手がその中で行動を起こさないかぎり、
円は無価値です。
神が行動の種を蒔き、人間がそれを受け取ります。
円と行動は時間と空間に存在します。
そして神が私を通して、時間と空間を量ります。


あなた方の行動はどこにあるのでしょうか。

時は熟し、円は大きくなっています。
神はすべてをご覧になります。あなた方の行動がどこにあるかを。

空間はあなた方の手で満たすことができます。
手はすでに形作らていますが、
その手はまだなにも形作っていません。
逃れる道はありません!



すべての道が唯一なる 点に集まっていきます。

光、それが唯一の実相(リアリティー)です!
光によって、創造物は「存在します」。
あなた方は創造物であり、光です。まことにそうなのです。
ヒキガエルは、温(ぬる)い水の中に座っています。
魚や哺乳類は違います。
(あなた方は)ヒキガエルになりたいですか、
天使になりたいですか。
秤は空(から)です。
あなた方の行為が十分ではないからです。
空っぽなものを量るのは、うんざりします。
私は果実を捧げたいのです。
神はあなた方にもっと期待しています!
あなた方の手の準備が整わんことを!

神が話されます。あなた方の耳が今、傾けられんことを!
私を通して話されるのは、神なのですから。




(これらの切迫した激しい言葉によって、私は破局が近づきつ
つあることに気づかされました。その破局は、私達が変容をと
げないうちに、迎えるわけにはいかなかったのです。)   

2014年05月12日

39  ギッタとの最後の個人的対話   私の言葉を聞いて理解するだけでなく、その言葉を生きなさい

1944年3月17日 金曜日


39  ギッタとの最後の個人的対話   私の言葉を聞いて理解するだけでなく、その言葉を生きなさい





―  球は、完全性であり、成就を意味します。
りんご*は完全性の力(パワー)を表しています。
(*王家権力の象徴の宝珠は、ハンガリー語で「王権のりんご」として知られている。)

りんごを食べても行動しないなら、
りんごを取っても与えないなら、
あなたは「六」に値(あたい)しません。
「六」の力は至る所で働きます。
力とは何か、あなたに教えましょう。
聴きなさい!「五」は天使で、「六」は熾天使*(してんし)です。

*(訳注)熾天使(してんし)は、天使の位階のひとつ。ヘブライ語で セラフィ
ム(セラーフィーム)といい、天使の九階級のうち最上とされている。三対六
枚の翼を持ち、2つの翼で頭を、2つの翼で体を隠し、残り2つの翼ではばたく。
神への愛と情熱で体が燃えているため、熾(燃える、などの意)天使といわれ
る。『民数記』にはネハシム-セラフィム(燃える蛇たち)が出てくるが、これ
は火のごとき空を飛ぶ蛇の姿であるという。ラファエル、ウリエル、ミカエル、
ガブリエルの四大天使がこれに該当する。

熾天使と私との関係は、私とあなた方との関係と同じです。
仲介者にして大師(マスター)です。
熾天使と私は一体です。
こうして、3つの段階は成就し、完成されます。



(私は神から発している光輝が熾天使を通り、更に私の天使を
通して伝わるのを感じました。)



―  では「四」はどこに位置するのでしょう。
神は空虚を許容されません。
神は‘完全性’という名前で知られているからです。
あなたの位置は「四」で、
そこでは近いも、遠いも、なくなります。
神の前に頭を垂れなさい。
しかし、神以外のすべてのものの前では頭を高く保ちなさい。
行動のみがあなたを覚者(マスター)にするのです。
私の言葉を聴いていますか。




G はい。




―  私の言葉を理解していますか。




G はい。




― 私の言葉を聴くだけではいけません。
理解するだけではいけません。
私の言葉を「生きなさい」!
神を恐れてはいけません。神には「仕えなさい」!
恐れは下にしか存在しません。
あなたが質問の最高地点にいるときだけ、
あなたは答えを見い出します。
私はその場所にいて、そこからのみ私は答えることができます。

何事も半分しか行われないなら、祝福はもたらされません。
半分では祝福をもたらすことが「できません」。
上に通じる道を、常に選びなさい。
決してそれることなく、決して立ち止まることなく!
立ち止まることは「第二の死」を意味します。

次のことが教えです。
あらゆるものに頂点がありますが、
その頂点があなたの場所です。

天があなたと共にありますように。




(間には、公正で正義感のある君主のごとく、被創造世界を治
める仕事があることを、天使はたびたび言及してきました。
このメッセージは様々な形でやってきました。もちろん象徴的
にですが、対話29で王権の笏が私達に与えられました。今日
は王権の第二の象徴である宝珠が強調されました。宝珠は王
の力と全体性の象徴です。私には、今日の対話が私達への最後
の個人的な指導になるだろうというかすかな予感がありました。)   


2014年05月12日

38  リリとの対話  霊と物質を一つにするという天命を与えられた人間の尊厳

1944年3月10日 金曜日


38 リリとの対話 霊と物質を一つにするという天命を与えられた人間の尊厳



―直したり、ツギを当てたりするのは真の行動ではありません。
ツギを当てるのはもはや不可能です。
果実を元の木に戻して、糊づけすることができるでしょうか。
助けることは、直すことではありません。
神はついだり、はいだりはしません。
神は成長を鼓舞します。
神を助けなさい。そうすればあなたは世界を救うでしょう!
神の手は近くにあります。神の手、それはあなたです。

質問がありますか。




L   地の仕事と天の仕事について教えてください。




―  地は成就しました。
天はまだあなたの中で燃えていません。
あなたは地と天の両方にいることはできません。
あなたの場所は中間にあります。
地と天の命には、7つの段階があり、
3つの段階は完成しています。
あと3つの段階が敷居の向こうにあります。
そして中間の「Ⅳ(四)」は、
それらすべての段階を見い出すことができます。
こうして7つの段階が一つになり、罪は存在しなくなります。
「Ⅴ(五)」があなたに話しています。




L  完全には分からないのですが・・・。




―  あなたは半分も理解していません。
「Ⅳ(四)」が、7つの段階のうちの2つの3つ組を
一つにつなげます。
私は「Ⅴ(五)」の段階に属しています。
そしてあなたを通して、私は地とつながっています。
「Ⅳ(四)」へは、信によって導びかれます。
しかし「Ⅳ(四)」はもはや信じるのではなく、
行動します。


被創造世界 創造世界
Ⅰ Ⅱ
鉱物植物

動物

人間

天使

熾天使

第七番目




(人間の仕事橋渡しされるべき深淵
リリとの対話は、私には抽象的で、理解不可能な数のゲーム
のように思えました。これについて、特に‘Ⅴ(五)’の意
味について説明して欲しいと、ハンナに頼みました。すると
彼女は以前、対話19で用いた図(上記)を描いて、今回は
そこに新しい要素を加えました。すると突然、この図の意味
が明確になりました。この図は、天使がこれまで私達に説明
してくれたすべてのことを象徴的に表していると思いまし
た。

この図は教えを秩序構造で表すものでした。これによっ
て人間が創造の中でどの様な位置を占めているのかがやっ
と分かり、私は新しいバランスを見出しました。たとえば、
霊に逃げ込み、物質を忌み嫌うとしたら、それは霊を否定し
て物質にしがみつくことと同じくらい間違っていることです。
霊の命と同様、肉体の命を完全に是認することが、どれ
ほどなくてはならない重要なことかを理解し、遂に、私は自
分自身の尊厳をも発見しました。それは、霊と物質を一つに
するという天命を与えられた一個の人間としての尊厳でした。

創造が人間の参加なしには完成しないことを、これほど強
く感じたことはありませんでした。私の天使が地で行為でき
るのは、人間、つまり中間に存在する「Ⅳ(四)」である私を
通してのみ可能なのです。このことを発見し、私の人生はまっ
たく新しい意味を帯びました。私には、魂においてと同様、肉
体においても、霊と物質をつなげる仕事があり、それを成し遂
げる可能性があるのです。 )   


2014年01月30日

38. ギッタとの対話 新しい人間は時間を住処とはしない、時間を超えよ

1944年3月10日 金曜日


38. ギッタとの対話 新しい人間は時間を住処とはしない、時間を超えよ





― 焦点となるある一点が存在し、
それは‘永遠’という名で知られています。
それは、確信と統御の点です。
あなた方を騙すのは何でしょう。
大いなる騙し手、それは「時間」です。
新しい人間は、時間を住処(すみか)としていません。
新しい人間は、時間の中では、「安住する場がありません」。

時間に一歩足を踏み入れると、
その流れがあなた方をさらっていきます。
流れは時間のしるしです。
しかしあなた方はカエルでも、もちろん魚でもありません。

過去―現在―未来、
過去を悔いる人もいれば、恐れる人もいます。
未来への希望をもつ人もいれば、恐れる人もいます。
人間は、過去か未来のどちらかに生きているので
現在、‘今’がありません。
過去―現在―未来、
この3つは、すべてひとつの流れにすぎません。
「一つの、分けることのできない流れ」、
それは精妙な物質の動きです。
この流れを「眺(なが)めること」と、
この流れの「中にいること」は
同じではありません。

新しい人間はこの流れの主人です。
真の行動は永遠であり、
時間においては現在です。


急ぐことが、「行動すること」ではありません。


私の述べている地点は、(時間の)川の向こうにあります。
過去、現在、未来は3つの光線です。
それらの3つの光線の焦点は永遠、つまり永遠の実相です。
私の奉仕者よ、時間の外に出なさい。
そうすれば、あなたは時間の主人になるでしょう。
「創造的な行為」は永遠の地点からのみ湧き出ます。




G 私には無時間に通じる戸口の名前が分かりません。この一週間、探
しましたが無駄でした。どこで迷っているのでしょうか。




― 時間の中でです。
だからこそ、私はあなたに時間について話しているのです。
あなたは幾つの戸口を探したのですか。



G 一つです。




― 私はあなたに十万の戸口をあげましょう!
行為の一つひとつ、考えの一つひとつ、休息の一瞬一瞬が、
神に「捧げられ」ますように!
そうすれば、すべてが神に通じます。
もっとも微小なものですら、
神に捧げる価値があります。


あなたが真に捧げることができるなら、
あなたの存在はなんという至福でしょう!
他に質問がありますか。




G 新しい太陽について話してください。




― それはまだ霧の塊に覆われています。
そうでなければ、今あなたにそれが見えるはずです。
あなたの中には、まだ水が多すぎるのです。

‘水’という言葉で、時間の流れの中を落ち着きなくさまよう
私の気分を表していることが分かりました。


新しい太陽は、まだあなたの中の霧を刺し貫くことができません。
外側から太陽がやってくることを期待してはいけません。
あなたが外側にそれを見ることは決してありません。
あなたの仕事は「行動すること」です。
私達は行動もせず、与えも、取りもしません。
私達は過去にも未来にも存在しません。
私達は神を通して、今というこの瞬間に「存在しています」。

頭を垂れなさい。神が私達と共におられます!   


2014年01月30日

37  リリとの対話    純粋とは、すべてのものがあるべき所にあること

1944年3月3日 金曜日



37. リリとの対話  純粋とは、すべてのものがあるべき所にあること 





― あなた方全員に話します。
古きものを一掃して、純粋になりなさい!
古きものとは何でしょう。不完全なものです。
なぜ純粋にならなければならないのでしょう。
それは、あなた方が求めることが「創出されるようにです」。

あなた方が求めることは「実現するでしょう。」

もはや、自分自身のために求めてはなりません。

あなた方には、もはや欠けているところはないのですから。

古きものを浄化したなら、あなた方が求めるものは、

「実現するでしょう。」

しかし、求めることは必要です。

(ヨゼフに向かって)あなたが後ろを振り返るならあなたに災いを!
(私に向かって) あなたが後ろを振り返るならあなたに災いを!
(リリに向かって)あなたが後ろを振り返るならあなたに災いを!
(私に向かって) 良き働き手は、天のパンを与えるために、

日々のパン(糧)を受け取ることができます。

(ヨゼフに向かって)良き働き手は、天の避難所を建設するために、
(地上での)庇護を 得ることができます。
(リリに向かって) 良き働き手は、大勢の人々に与えるために、孤独に耐えることができます。
(ハンナに向かって)良き働き手は、話すために、沈黙していることができます。




― 中途半端はありません!
神の法則は全体的なものであり、
あらゆるものが全体に包含されます。
大きなものほど小さいものを包含します。


(リリに向かって)



― あなたの幼き羊たちは誰も迷うことはないでしょう。
今まで、何が彼らをまとめていたのでしょう。
彼らは単に体を動かすためだけに
(あなたの所に)やってきていたのでしょうか。
あなたの「信」が大きくなるとき、
もっと大勢の人があなたの所に集まってくるでしょう。
他に質問がありますか。




L はい。純粋ということについて、どうか話してください。




― あなたの行動、考え、なすべき仕事、感情すべてが真に純粋でありますように!
純粋とは、すべてのものがあるべき所にあるということです。
不純とは、場違いな行動のことです。
混乱した考えは不純であり、
霊と混同した感情は不純です!



(存在の様々なレベルを、それぞれはっきり分けておくことが
語られた、1月28日の対話のことを考えました。)




― 汚れ - 嫌な言葉ですが - はありません。
ただ不純があるだけです。
いつも自分の居るべき場所にいなさい。
外なる場所でも、内なる場所でも。
願わくば、場所があなたを変えるのではなく、
あなたが場所を変えますように!


神が崇拝されている教会は
神聖であり、純粋です。
しかし宗教が滅びれば、
そこは倉庫になってしまうかもしれません。
教会は神への崇拝を通して、はじめて教会になります。
寺院*、教会、宗教はまだ、最後の息を保っています。


(*ハンガリー語のtemplomは英語のchurch ,templeに相当する。)


しかし、新しい寺院、新しい教会には、壁がなく、
それゆえ、不滅です。
あなた方は、「救済されし世界」という名で知られる
不滅の寺院の建立者であり、未来の祭司です。
質問しなさい!



L 生徒のクララのことが心配です。なぜ彼女はあのように病んでいるのでしょう。




― 答えは彼女の名前にあります。その名前は「純粋」を意味します。
彼女は不純なものを自分自身から隠すことによって、
自らの名前に背いているのです。
隠れた不純がすべての病気の原因です。



(対話を記録している最中、鉛筆の芯の部分が滑り落ち、それ以
上書けなくなりました。私はメモをとり続けられるように何
とか鉛筆を直そうと、いらいらしながら鉛筆を振りました。 )


(私に向かって)



― あなたは余計な動きをしました。
そのことを言い訳することはできません。
それが不純ということです。
手にしている道具を愛しなさい!
神は、あなたの行動一つひとつ、動き一つひとつに、
責任を持つよう要求しています。
神に仕えることが自由の極意です。



(再びリリに向って)




― 私達はもう行きます。




L あぁ、どうぞまだ行かないでください!




― あなたがつま先で立つなら、
ほとんど私に手が届くところにいます。
あなたが私の所まで上がってこられない落とし穴は、
もはやありません。
間もなく「もっと多くのもの」が与えられるでしょう。
それは孤独と沈黙の胎内に宿っています。
神があなた方と共におられますように!   

2014年01月12日

37 ギッタとの対話(午後) 不足は「あり過ぎること」を顕し、 過剰は「なさすぎること」を顕す

1944年3月3日 金曜日・午後



37 ギッタとの対話(午後) 不足は「あり過ぎること」を顕し、 過剰は「なさすぎること」を顕す



― それらの門を開けることなく、
1日たりとも過ごしてはいけません。
「朝」、それらの門を開きなさい。



G 自分の時間をコントロールすることが私には大変難しいのです。



― 時間をコントロールすることはあなたの仕事ではありません。
あなたの仕事は「時間を超えたところにたどり着くこと」です。
「1」時間から2時間を生み出すことは、誰にもできません。
ほんの一瞬でも、
あなたが時間を超えたところに到達できれば、
即座に7つの喜びのすべてを感じることができます。
聴きなさい!
あなたが外側から天球に近づこうとするなら、
一度にたった1つの門しか感知することができませんが、
内側から近づこうとするなら、即座に7つの門すべてを感じます。
天球は回転しています。いかなる天球も回転しています。
そのことが天球を天球たらしめています。
いかなる形もその動きの法則に従って、形作られています。
天球は回転しますが、あなたは回転しません。
偉大な天球の中心に神がいます。
動かずに。
神を除いてすべてのものが動きの中にあります。
神は人間を神の似姿に創りました。
神は人間に小さな天球をゆだねました。



(きつい皮肉を込めて)



― 人間はそれを上手に整備しました!
人間はその表面を走り回ること以外何もしないので、
どこにもたどり着けません。
質問しなさい。



G 私の仕事の出発点はどこにあるべきでしょうか。



―確実さに!
頭は確実でしょうか。



G いいえ。



―注意して聴きなさい!
いかなる計画も頭で立ててはいけませんが、
計画を実行するときは頭を使いなさい!
計画は神と共にあります。「いかなる」計画も。
しかし、あなたはどうでしょう。
あなたは為されるべきことを頭で計画しています。
頭を自分の仕事に持ち込むのが早すぎます。
頭と時間は一つです。

これらの言葉の意味が理解できなくて、私は両手で頭を抱え
込んでしまいました。
― あなたの頭を壊してはいけません!
計画は時間を超えたところにあります。
計画と一つになりなさい。
そうすれば急ぐこともありませんし、
遅れをとることもありません。



(私は理解しようと全力を尽くし、沈黙したままでした。)



― 質問しなさい。
私達の時間はどんどん過ぎていってしまうのですから。



G  私は余分な行動をたくさんしています・・・。適切な行動を教えて下さい!



― 地上に余分なものなど一つもなく、不足もありません。
‘余分なもの’、つまり‘過剰なもの’が
不足を満たさないという、ただそれだけのことです。
ある場所での過剰は他の場所での不足を創り出しています。
余分なものを投げ捨ててはいけません。
事実、余分なものなど何もありません。
あなたは自らの行動すべてに責任があります。

このことを知りなさい。
そうすれば余分なものは、
すぐにその適当な場所を見つけるでしょう。
あなたは当然すべきと思われることをやっていますか。



G いいえ、まったくやっていません!



― わかりますね。不必要なことなど何もありません。
何も取り去らず、何もつけ加えないことです。
しかし、「多すぎるもの」を「少なすぎるもの」に加えなさい。
すべてのものがその適切な場所にあるよう助けなさい。
不足は「あり過ぎること」を顕わし、
過剰は「なさ過ぎること」を顕わしています。
一方のものをもう一方に差し向けなさい。
そうすればあらゆることがうまくいくでしょう!
成就の名において。   


2014年01月09日

37 ギッタとの対話(午前) 7つの門が外側に開くとき

1944年3月3日 金曜日・朝


37 ギッタとの対話(午前) 7つの門が外側に開くとき





(今朝、私が7つの喜びを見つけようとしていると、突然、自ら
の存在の核心を感じることができました。)



―  あなたに7つの喜び*について話しましょう。         *「28リリとの対話」参照
必要以上の困難を伴いましたが、
あなたは自分のなすべき仕事の核心にたどり着きました。
7つの喜びは7つの門です。
その7つの門を通して、
あなたは天球にはいることができたはずです。
その門は内側にも外側にも開きます。
あなたの新しい仕事は内側から7つの喜びを放射することです。
同じ7つの門を通してですが、
今その7つの門は外側に開きます。
(新しい)目は見、そして輝きます。                  * *「10リリとの対話」参照
神があなたの仕事を助けてくださいますように!
  

2014年01月09日

36   リリとの対話 (続き)   言葉は凝縮・焦点化することにより創造する

1944年2月26日 土曜日



36   リリとの対話 (続き)   言葉は凝縮・焦点化することにより創造する



今日は土曜日でした。リリは仕事場にいて、昨日受けた教えに
一心に取り組もうとしていました。すると突然、彼女は強い内
的な光を感じました。私達は皆、彼女の天使の予期せぬ臨在に
気がつきました。


―曜日、時間、状況が通常とずれていますが、
私はあなたのもとに来ました。
私の仕事は助けることだからです。
あなたはまだ疑いを持っているのですか。
まだ暗闇の中にいるのですか。



L いいえ、そうではありませんが・・・自分の仕事が大きすぎるような気がしています。



―  そう思うのは、暗闇のせいではなく、光が強すぎるからです。
目というものは光のないところでは見えませんが、
光が強すぎても見えません。
今日、あなたは3つの閃光(せんこう)を受けました。
それらを感じましたか。



L  いいえ、まだ感じていません。



― あなたの最も足りないものは、何ですか。



(リリは驚くべき素早さで答えました。)



L  信の不足、与えることの不足、仕事の不足!



―  仕事の不足ではなく・・・自分の仕事を「行うこと」が不足しているのです!
仕事は十分にあります・・・。
あなたがその仕事を「行動」に移さないだけです。
信を持つこと与えること
行動すること

あなたのしるし(三角形)の3点、
信を持つこと、与えること、行動することに、
3つの閃光が火をつけ、
あなた自身への信も同様に燃えあがるでしょう。

この3つの閃光は時間や空間の制約を受けません。
3つの不足は満たされ、もはや存在しなくなります。
このことは、あなたにもわかるでしょう。
鈍い肉体は、後になってはじめてこのことを感じますが、
あなたは単なる肉体ではありません。
あなたの仕事は肉体以上のものによって為し遂げられます。

あなた自身の中の全体性を知りなさい。
そうすれば、あなたは全き者になるでしょう。

自分の不足を埋めることは、もはやあなたの仕事ではありません。
今や、果実がもたらされんことを!
不可能なことが可能であるということを信じますか。
あなたが今日受け取ったものは、全体性を知る前触れです。


(沈黙)



―  あなた方皆に伝えます。 よく注意を払いなさい!
言葉は凝縮し、焦点化します。
そうすることで、言葉は創造します。



(今朝、自分の不足を書き出していたリリに向かって)



― あなたは自分の不足を言葉にしました。
だから閃光がやってきたのです。



(私に向かって)



―  言葉に気をつけなさい!
言葉は築きます。


どの石がどの石に合うかということが最も重要です。
石が合わなければ、
あなたが建てたものは崩壊するかもしれないからです。
あなた方皆に言います! あなた方は言葉の使い方を知りません。
トウモロコシの皮はトウモロコシ(の実)ではありません。
もみ殻は穀物ではありません。
言葉 ― 名前 ― 神秘。
心して聴きなさい。
これから言うことは、核心部分です。
あなたが「そうあれ!(Be!)」と言うならば、そうなるでしょう。
あなたが何も言わないなら、何も起こりません。

「そうあってくれればいいのにな!(If only it could be !)」な
どと言ってはいけません。
この5つの言葉は、「そうあれ!(Be!)」という1語より劣ります。
「時々信じます(Sometimes I believe.)」は、
「信じます!(I believe !)」より劣ります。

「いつも助けることができたら、どれほどいいだろう
(How I wouldlike to always be able to help.)」 は 10語もあります!
「助けます」( I help.*)は1語で、                      *元々のハンガリー語では 1語。
そこには亀裂がありません。言葉の中にも、あなたの中にも。
行動が肉体の言葉です

全体性とは「多」ではなく、
凝縮し、集中し、焦点化していることです。
そして、この全体性(包含性)こそ不朽の物差しなのです。

もっと尋ねなさい・・・旅立ちの糧として!



L これらすべてのことが、この瞬間と同じぐらい強く私の中に残るといいのですが!



―  もう既にあなたが持っているものを願ってはいけません!
あなたの願望をもっと高いレベルに引き上げなさい。
肉体は鈍いですが、それもまた、やがて目覚めるときが来ます。   

2013年06月14日

36  リリとの対話    努力が最終的な結果を決める

1944年2月25日 金曜日


36. リリとの対話   努力が最終的な結果を決める





(リリには「最終試験」はありませんでした。政治的な大混乱
が至る所にその影を投げかけ、リリの時間のすべては、彼女に
恐怖を訴える生徒達によって取られていました。それは無理
もないことでした。ナチのガス室が現実に存在することは、す
でにみんなの共通した認識になっていたからです。リリの兄
は議事堂近くの繁華街にある有名なカフェの持ち主で、そこ
に行けば、静かな片隅の席で、おびえた生徒達に夜遅くまで囲
まれたリリがいることが、皆わかっていました。そのため、
彼女は課題を書くことはできませんでしたが、そのことに関
しては、非常に優しく指摘されただけでした。)




― 小さい芽は自らがどのくらい高く伸びるかなど知りません。
しかしそれが光の方向に向かって奮闘するとき、
その芽はふくらみ、伸びていきます。
その奮闘ぶりが最終的な結果を決めます。
心しなさい!
あらゆるものは
どれだけ一生懸命に努力したかで決まります。


大きな木になる可能性がその芽の底に眠っていると知っていても、

その小さな芽が光に向かって懸命に伸びていかなければ、なんにもなりません。

大地はたいへん固く、重いので

芽は持てる力のすべてを出して、

それに打ち勝とうと忍耐強く奮闘しなければなりません。

私の幼き奉仕者よ、あなたは間違いを犯しています。

なすべき仕事を成就するために、あなたは力強く奮闘しなければなりません。

その仕事を成し遂げることがあなたの成長を促します。

成長すればするほど、

あなたは多くのものを与えることができます。

なすべき仕事が大きければ大きいほど、成長も大きいのです。

あなたは2人の人を助けましたが、

200人の人を無視しました。

あなたの仕事は、

2,000人の人々を助けることになるかもしれません。

このことが信じられますか。




L はい、確信します。




― 次のことをあなたの教訓にしなさい。

助けるという行為を、もっと高く、

ずっとずっと高く持ち上げなさい。

感情のレベルを超えて高めなさい。

あなたが自分の課題を完成させていたなら、

想像することもできないフォースが、

あなたに授けられたでしょう。

フォースはまだあなたの中に閉じこめられています。

あなたはまだドアを開けていないからです。




L 私の中の閉じられているドアとは、どこなのでしょう。




― あなたはすでに小さな仕事は良く果たしています。
しかし今からは、違った役割を果たしなさい。
マルタではなく、マリアになりなさい!*

あなたの探求を一新しなさい。
そうすれば‘もっと多く’のことを見出すでしょう。

*(訳注)イエスが招かれた家に二人の姉妹がいて、マルタがもてなしのために
立ち働き、マリアはイエスの足元に座って話に聞きいっていた。マルタがイエス
に、マリアに注意するように頼むと、イエスは「マルタ、マルタ、あなたは多く
のことに思い悩み、心を乱している。しかし、必要なことはただ一つだけである。
マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはならない」と答えた。(ルカによ
る福音書10-41,42)

「確固たる信」をもって探求しなさい。

他に道はありません。


何にもまして、自分の仕事を敬いなさい。
これは真(まこと)のことです!
そうすれば、
あなたは更に多くの人を助けることができるでしょう!
上にも、下にも、周り至る所、
あらゆるところに、神はおられます。

  

2013年06月07日

36   ヨゼフとの対話   重力の法則は下に

1944年2月25日 金曜日

36.ヨゼフとの対話   重力の法則は下に縛りつけかつ上に引きあげること





(ヨゼフにとって、これまで人生を肯定することは、しばしば難
しいことでした。1944年、先の見通しは暗く、そうすること
は彼にとってなおさら困難でした。昨日、彼がこの根本的な生
き方を問う問題に取り組んでいたとき、彼の頭上に、仕事場の
天井と壁の一部が崩れ落ちてきました。ヨゼフに怪我はあり
ませんでしたが、石や破片が彼の周りの床に飛び散りました。
ヨゼフはこの出来事に強い印象を受け、何かを象徴している
ように感じました。)



― あなたは‘建てる者’です。
(地を)掘り、基礎を整えなさい!
穴を石で埋めなさい。
「その後に」、その上に建物を建ててもかまいません。
家は木の板の上に建てることはできません。
あなたの道を照らすモットーは
「そうであった(It was.)」でも、
「よくなるだろう(It would be good.)」でもありません。
また、「よい(It is good.)」でも断じてありません。
‘建てる者’のキーワードは、「そうあれ!( BE! )」です。
「そうであった(It was.)」は怠慢を意味します。
「よくなるだろう(It would be good. )」は
能力がないことを意味します。
「よい(It is good.)」は独りよがりを意味します。
あなたのモットーは、「そうあれ!(BE!)」です。

あなたの天は緑です。
それは地が緑だからです。
重力の法則は下に縛りつけ、「かつ」上に引き上げることです*。


*「15リリとの対話」参照。
私は喜びをもってあなたに話しています。


あなたと話すことができないときは、
石があなたに語りかけます。
あれはあなたへのメッセージでした!

石はあなたに欠けているところを教えるために
地上に落下したのです。
しかし欠如が認識されれば、それはもはや欠如ではありません。

建設をもたらす沈黙の名において。




(後で私は、天使の言った「あなたの天は緑です。それは地が
緑だからです。重力の法則は縛りつけ、かつ引き上げることで
す」という言葉の意味をハンナに尋ねました。彼女の説明によ
ると、ヨゼフは「天」の人で、物質と霊の間の均衡をとるため
に必要な地の重さを欠いているということでした。私は役割
として「地」の人で、私のなすべき仕事は天へ向かうことであ
り、それによって私の物質性の過剰さと霊性の欠如を補正す
ることだと、彼女はつけ加えました。残念なことに、私達の「最
終試験に関するメモ」と、このやりとりに関する他の資料は、
その後の危機と隣り合わせの月日の中で消失してしまいまし
た。)

  


2013年04月25日

‘量る者’との対話   あなた方が終わるところから我々の 仕事が始まる



‘量る者’との対話 あなた方が終わるところから我々の仕事が始まる



1944年2月25日 金曜日
‘量る者’との対話




(ここ一週間、 “新しい世界のために、新しい世界で私は何が
できるのか”という‘課題’に対する答えを書くことを繰り返
し延期してきました。この題材はあまりにも遠大で、私は戸
惑ってしまい、その新しい世界をほとんど想像することすら
できませんでした。実を言えば、このような課題が出たことに
あまり驚きませんでした。天使達が私達に不可能なことを要
求するのは希なことではなかったからです。結局それは後で
可能であることが明らかになるのでした。昨日、私はついに自
分の考えを書きました。誠実に書いたのですが、熱意はまるで
ありませんでした。そして今日、私達全員は ‘量る者 ’の沈黙
の臨在を感じました。

ところが突然、この長い沈黙は近くの‘マリア・レメーテ’
教会で打ち鳴らされる鐘の音に破られました。この異常なま
でに大きく長く鳴り続ける鐘の音は、村で火災が発生した時
の警報としてだけ使われるものでした。私達は自分たちの書
いたものを読みあげることはしませんでした。私達一人ひと
りの考えや思いは、天使にはお見通しだったからです。ついに
鐘が鳴りやみ、‘量る者’が話しました。)



― 私は内なる鐘を鳴らします。
内なる鐘は何を明らかにするのでしょうか。
あなた方の自己判断のもとに、次のことを尋ねます。
あなた方は実際に、自分たちの能力の限りを尽くしたと言えるで
しょうか。
それこそが重要なことであり、
あなた方が書いた言葉が重要なのではないからです。
事実、我々はあなた方が終わるところから、ことを始めます。

答えなさい!私は真の評価を要求します。
高すぎもなく、低すぎもしない評価を。



(私は目を伏せて、今のところこれ以上のものは書けません、
と口ごもりました。)



― あなたは自分を過小評価しています!
あなたの仕事についてではなく、
あなたの判断について言っています。
あらゆる意味において、あなたはもっと多くのことを成し遂げる
能力があります。



(私は真の自己判断など不可能だと思いこんでいました。しか
し、ヨゼフが私の間違いを証明してくれました。私達の中でた
だ一人彼だけが、次のような質問が与えられたとき、それが私
達の「最終試験」だということを直感的に感じ取りました。)



― “私の息子よ、内なる鐘は何と言っていますか”



(と聞かれて、彼は喜びに溢れた確信をもって、きっぱりとこう
答えたのです。「最善を尽くしました」と。事実、彼は驚くほ
ど明瞭に自分の答えを書いていました。私達の師の中で一番
厳しい方である‘量る者’は、この瞬間から、親しい友人に語
るかのようにヨゼフに語りかけ、これからは直感で知覚でき
る次元で「生きる」よう、彼に忠告しました。そして更に、ヨ
ゼフは「確実にそう生きることができる」と、保証されたので
す。)



― あなたはそう生きることができます。
あなたと一体になっている方があなたの近くにいるからです。



(私はやっと理解しました。この最終試験で私達に期待された
のは、世界中の大学の試験とは異なり、既知のことを筋道立て
て要約することではありませんでした。いいえ、私達の仕事
は、それとは正反対のことでした。すでに知られていることは
すべて捨て去り、私達の直感と信だけを道案内に、今まで見た
ことも、聞いたことも、知られてもいないことに飛び込むこと
でした。そしてヨゼフだけが思い切って飛び込んだのです。)

  


2013年04月25日

36 ギッタとの対話  批判はあなたの能力を伸ばす

1944年2月25日 金曜日


36.ギッタとの対話  批判はあなたの能力を伸ばす




言われたように、“新しい世界のために、新しい世界で何がで
きるか”という質問への答えを書き出しましたが、回答のでき
栄えに自信がなく、かなり不安を感じました。



― 古代の農耕民族や羊飼いは最も美しい穀物、申し分のない最高の
果物、最も健康な家畜を彼らの神々に生け贄として捧げました。
彼らは自分たちの労力を注いだ最初の果実を捧げたのです。
この捧げものが今日の仕事に対するイメージであり、初期のモデ
ルでした。
捧げものは、物質を高めて霊に出会うためのものであり、
捧げものをしたときだけ、彼らは雨を受け取りました。
当時、水はまだ天空にあり、
神からの最も貴重な贈り物でした。


時代が移り、「知識」がもたらされました。
今、申し分のない最高のリンゴ、最良の穀物、最も美しい果実を食
べるのは人間です。

虫に食われ風に落ちたリンゴは、色鮮やかな赤に塗られ、

正しく犠牲が捧げられていることが、

万人にわかるように陳列されています。

しかし、リンゴの中の小さい虫、神の子供であるこの虫が塗料を突

き破り、偽装行為は暴露されます。

石、風、水、火、植物、そして動物達は立ち上がり、

人間を糾弾します。

今地上は「赤く」塗られてしまったからです。ごらんなさい!

それは「血」です!



(沈黙)



― あなたの行為一つひとつが、あなたの仕事一つひとつが
心からの捧げものであらんことを!
あなたが生み出すものの中で最高に美しいもの、最も完全なもの
だけが神の足もとに置かれるのにふさわしいものです。
神はリンゴを必要としているでしょうか。
神は小麦を必要としているでしょうか。
神の法は全体性です。
あなたの労動で得た最初の果実が、私のもとにもたらされるなら、
私がそれを神のみもとに届けましょう。
そうすることで、あなたが新しい種まきをするとき、神の祝福を受
け取るでしょう。
雨の代わりに、新しいなすべき仕事を。
尋ねなさい!



G 微笑むことができても、長く続かず、すぐに落ち込んでしまいます。



― “ペテロは水の上を歩いた” これが私の答えです。
彼は自分自身を信じなくなったとき、沈みました。
あなたが自分自身を信じるとき、
神を信じることになります。
間違ってはいけません。「2つ」あるのではなく、「一つ」しかありません。
信には方向がなく、上も下もありません。
物質を侮ってはいけません。
あらゆるものが神の器なのですから。
信じていると思うだけでいいのです。
沈み込むことがあるなら、それは信じることをやめたからです。
主イエスは水の上を歩き、沈みませんでした。
彼ご自身の中に父なる方が共におられ、
神と一体だったからです。
これがあなたのめざす目標ですか。



G はい、そうです。



― 神に「なる」ことなしに、
あなたは神と一体になることができるでしょうか。
これを間違えなければ、落ち込むことはありません。


(沈黙)



― あなたに教えましょう。あなたが批判されるときはいつでも、
その出所に関わらず、なんらかの不足のしるしだということを。
それはあなたの無力の顕れではなく、
能力の顕れなのです。
いかなる批判もあなたを更に高く向上させんことを。
批判はあなたの能力を伸ばすのですから。

あらゆるもの、あなたの周りのあらゆる存在が、あなたに要求しますが、

あなたが「与えることができるもの」に対してだけ、

要求してきます。

誰が哀れな者、無能な者に要求するでしょうか。

誰がアザミの花にイチジクを求めるでしょうか。

イチジクの木を揺さぶるのは、

イチジクの実を期待しているからです。

果実を生み出しなさい! 揺さぶられても、

思い悩んではいけません!

誰もわざわざアザミを揺らそうなどとはしないのですから。

尋ねなさい!



G どうしたら自分の火を最高のレベルにもっていけるでしょうか。



― あなたに「自分」の火というものはありません。
たった一つの火があるだけです。
あなた自身のものとは、
あなたが受け取る資格のあるもののことです。
あなたが(受け取って)伝えるもの・・・
それがあなた「自身のもの」です。
円*が神に近づけば近づくほど、         *「52対話」参照。
ますます多くの火がもたらされ、
新しい‘私’があなたの中に生まれます。
あなたは何も「所有」しません。
あなたはなにものでもなく、すべてのものでもあります。選び取っ
ていきなさい!

すべての火を与える方に(祈りを捧げましょう)!



(沈黙の祈り。リリはメモが終わらず書き続けていました。・・・・彼女に向かって厳しい調子で)



― 祈りの時間は書く時間ではありません。

  


2013年03月22日

35 リリとの対話  微笑みは小さな細胞一つひとつの祈り

1944年2月18日 金曜日

35. リリとの対話   微笑みは小さな細胞一つひとつの祈り





― よく聴きなさい。私の愛する者達よ!
私も微笑みについて話します。
それはあまりにもなじみ深いので、あなた方は見過ごしています。
微笑みにどのような意味があるのか気づいていません。
微笑みは、古い深淵に架かる橋です。

動物と動物を越えるものとの間に
深い深淵があります。
微笑みはその架け橋です。
高笑いでもなく、にやにや笑うことでもなく、微笑みです。
高笑いは嘆き悲しむことと反対の行為です。

微笑みには、その反対の行為にあたるものはありません。

私の奉仕者よ、注意深く聴きなさい!
あなたは‘助ける者’です。
あなたの行うすべてのこと、教えるすべてのことに
なくてはならない鍵が、微笑みです。
やってごらんなさい! ほほえんでごらんなさい!
あなたの生徒達が内なる微笑みに気づくことができるか、
見ててごらんなさい!
気づけば、彼らは違ったように動くでしょう。
微笑みはどの様な体操も成し遂げられないほどのことを、
成し遂げます。

微笑み、言葉、創造性が
新しい人間に備わる特質です。


しかし、気をつけなさい。
虚偽と偽善をまとった空虚なうすら笑いや仮面もあるのですから!


微笑みは、小さな細胞一つひとつの祈りです。

まさに一つひとつのです。
そしてその祈りはここまで上がってきます。

(口のところで、水平のジェスチャー)




― 祈りはあらゆるものを越えて上がってきます。
内なる微笑みが新しい人間になるための
第一条件です。
微笑むことができないとき、
実際、あなたはどのような所にいるのか、
気がついているでしょうか。
泥の中にいるのです。
その中に首まで、ときには頭頂までつかって。
微笑むことは実に単純なことです!
しかし、誰もこのことに気がつきません。
あなたは真に微笑んでいる人を知っていますか。答えなさい。




L 誰もそうしていないと思います。




― 微笑むことが第一条件です。
わかりますね!
人間達はどうなったでしょう。
みんな道化者になってしまい、
自分達の顔を汚しさえします。神聖なはずの人間の顔を。
そしてその顔はどうなったでしょう。
醜い粘土の塊に! しわくちゃになったぼろ切れの固まりに!
汚れた仮面に! 神を持たないみじめな者達に!
しかし、たった一つだけ出口があります。
それは誰も知らない微笑みです。
朝、目を開けたとき
私に微笑みなさい!
教えるときや、何か始めるときはいつでも、


私に微笑みなさい!
すべての人が実行してくれたら・・・、
微笑むようになってくれたらいいのですが!
真の微笑みを観察しなさい!それをどうやって認識しますか。
目は微笑みに関係なく、関係があるのは口だけです。




(目が微笑みと関係ないということを知って、大変驚きました。
そのうち天使がこのことについて私達に説明してくれるだろ
うと思いました。)




― 話しなさい!




L どうか手について話してください。





― 手が意味することは・・・形が整い、
準備ができていること。
道具とは、用意ができていること・・・
準備が整っているということです。

(ハンナの手が開きました。)




― これは与えることです。

(手は掴み取る様な格好に閉じられました。)




― これは取ることです。
掴み取る手は動物的な力を表します。
開いている手は用意ができています。

(気がつきませんでしたが、私の手は閉じていました。私の方に向かって・・・)




― あなたの手は、まだ用意ができていません。
あなたに関して言えば、その手は警戒や、貪欲ではなく、
自己信頼の欠如を表しています。

神があなたを通して与えていることを、
あなたはまだ信じていません。
自分が価値ある存在であることを、あなたはまだ信じていません。
準備をしなさい! 手も微笑みます。あらゆるものが微笑みます。




(再びリリに向かって・・・)




― 質問しなさい!




L 「あなた(神)のご意志が成就されますように」と願うより、むし
ろ私達は自分の意志を成就させようとするのはなぜなのでしょう。




― あなた方が神の意志を無視しているからです。
あなた方が神の意志を感じ取ることができるなら、
自分の意志を成就させようとはしないでしょう。
神の意志は「成就」です。
神の意志を成就しましょう!
今、人間の意志だけが成就されています。
神の意志ではありません。
人間が獣の中で一番獰猛(どうもう)です。
どの様な動物やライオンも獲物に掴みかかるときの爪は、
人間の手ほど略奪をしません。
取ろうとする者は取られるでしょう。
取ろうとする者は手を持つ価値がありません。
手は、取るためにつくられているのではありません。

他に質問がありますか。




L 私達4人はどうしたら団結を強めることができるでしょうか。




― それぞれのなすべき仕事を果たすことによって。
あなた方の仕事は新しい世界を創ることです。

新しい世界のために、新しい世界で、
あなた方は何ができるでしょうか。

あなた方一人ひとりが真の個人であるしるしは、
あなた方独自の、唯一の仕事を認識することです。

あなた方は、自分が何をするよう要求されているかを
知りなさい!
それ以外のことは、‘多すぎたり少なすぎたり’、
つまり過剰や欠乏によって
引き起こされる痛みを和らげる塗り薬ぐらいでしかありません。

私はあなた方と共にいます。言葉だけが離れていきます。
言葉は時間の子供だからです。


(対話のあとハンナは、次回までに、次の質問に対する答えを書
き出しておくよう、私達の師が望んでおられると言いました。
その質問は、“新しい世界のために、新しい世界であなた達は
何ができるか”ということでした。)

  


2013年03月15日

35 ギッタとの対話   私(天使)の住処は微笑みのなかに

1944年2月18日 金曜日

35. ギッタとの対話   私(天使)の住処は微笑みのなかに



― 微笑みについて話しましょう。
人間の顔の口は物質に相当し、
下にあります。
口は降下するフォースによって下に引っ張られ、
上昇するフォースによって持ち上げられます。
どの様な動物でも呻(うめ)いたり吠えたりすることはできます。
人間だけが微笑むことができます。

それが鍵です。
機嫌がいいときだけではなく、(いつも)微笑みなさい。
願わくばあなたの微笑みが創造的であることを・・・。
作り笑いでなく、創造的に微笑みなさい!
重力が働いても、
ここまでです。


(口の高さで、水平なジェスチャー)




― あらゆるものが下に引きずられています。あらゆるものが!
口は地に属し、
重力も地に属しています。
重力や物質のような、地に属す2つの要素が共に働くとき、
あらゆるものが地上的なものになります。
微笑みは救済のイメージ、救済の象徴です。
創造的なフォースは物質を高めます。
そのことがあなたのなすべき仕事です。
「嬉しいから笑う」とか、「悲しいから泣く」などと、
もはや言ってはいけません。
決して言わないように!それは古いやり方なのですから!
あなたはあなたという子供を、
間違って教育しています。
それも流行遅れの方法で。鞭は子供をダメにします。

向上は単に表面的なものです。
表面的な形は変わりますが、本質は変わりません。
十分にしつけられた子供は、どこかそこなわれた子供です。
あなたは私が誰であるか知っていますか。




G はい。




― 私はあなたの物差しです。
古い物差しで子供を測ってはいけません。
さもないとその子はそこなわれた子になってしまいます。
他人の物差しで量ることもいけません。
微笑むこと以外に、
‘自分独自’の道を、どうやって見つけるというのでしょう。

私は微笑みの中に宿り、
その私があなたの物差しです。


微笑みは物質に対する勝利を象徴しています。
あなたが本を読むとき、
読みやすい近さに本を持つでしょう。
私を読みたい(理解したい)と思うなら、
私に近づいて来なさい。


私は微笑みを住処(すみか)としています。

私は嘆き悲しむことはあり得ません。
そうする理由がないからです。
欠乏を嘆き悲しむ必要はありません。
邪悪さ、恐怖、暗闇、それらの名前は「欠乏」です。
水の欠乏ではなく、火の欠乏です。
無力な創造物だけが嘆き悲しみます。
重力を越えることができなければ、
墓穴に飲み込まれてしまいます。

天があなた方と共にあります。

  


2013年03月15日

34 ヨゼフとの対話  新しい建築物は天から降りてくる

1944年2月11日 金曜日

34. ヨゼフとの対話   新しい建築物は天から降りてくる



(長い沈黙のあと、私は‘建てる者’の天使の臨在を感じまし
た。新しい時代の到来についてのヨゼフの質問が、更なる天使
の説明を呼び起こしたのは明らかなことでした。このように
展開した出来事に深く興味をそそられ、私は大きな期待を
もって待ちました。)




― 注意して聴きなさい!ほんの少しの言葉でしか、語れません。
新しい建築物について話しましょう。
新しい建築物は地から建ち上がるのではなく、
天から降りてきます。
あなたは‘建てる者’です。
(天の)設計図に注意深く従いなさい。
まず最初に、霊が住居を設計し、
次に住人を決めます。
新しい家は新しい住人を呼び寄せます。
このようにして、新しい世界、
かつてないような新しい家を創りなさい。
家は空いたままにはなっていないでしょう。
古い建築物は、カタツムリの殻のように、
ぬるぬるした生物が、自らの分泌物で作った
もろい石灰質の殻です。


沈黙して、聴きなさい!